サリィ・シーン

♡♡♡絵を描いている、今

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2016.12.16(Fri) 【未分類

近況、友人の事など


お久しぶりの、sary子です。
皆さまにおかれましては、如何お過ごしでしょうか。

そうですね、本当に久しぶりです。
ここ一週間ほど調子が良いのです。


何から話そうか、最近している事?絵を描いてる、漫画描いてる?
いいえ、描いてません。
なら何してるのー、家業に忙しくしてるの、主婦業に忙しくしてるのかというと
それもしていない。
何しているか書いたところで仕方がないので詳しくは触れませんが。


わたしはきっとあなたが思うみたいに
きらめいた日々を送ってるわけじゃない。
一つ一つが瞬発的なもの、
長い間自分も他人もだまし、だましやって来ました。
あとどれくらい誤魔化していけるんだろうなあと思ってしまうね。
そろそろさすがに弱気になってきたみたい。


わたしは、よくなるんだって思ってた。
よくなって、色んなことがいまにできるようになる。

しかし俄かに現実。頭をもたげて。魔法みたいにはいかないんだよ、と。
認識した、自覚した、明らかになった、実感した、
明ラメタ。

毎日、何の為に生きているのかな、わたしは。
生きるために、生きているな、わたしは。




昔、統合失調症の女性の友人がいて、昔、というのは携帯電話の海没とともに
そこに入れていた彼女の連絡先を紛失してしまったが故に、
もう連絡を取れない状況になり久しい、という。

彼女は事ある毎にわたしに写真付きでメールをくれた。

家族でイズミヤに中華料理を食べに行って美味しかったとか、
クリスマスだから自宅でケーキを食べるョとか、
他愛のない日常を、でもそれは彼女にとって一大ニュースだった。
お洒落の好きな娘だったから、メイクをバッチリ決めた写真をいつも一緒に
送ってきてくれた。


彼女は毎日のように、近くにある植物園に遊びに出掛けると教えてくれた。
花を見たり、木を見たり、空を見たり、池に浮かぶ水鳥を見たり、
そんなふうにして一日を過ごしているという。
わたしも一度、その植物園に一緒に出掛けた、冬に近く、寒い日だった。
彼女は当時自宅で療養していて、最近具合がいいと話していたけれど、
園内のカフェに入ってドリンクを飲むとき、ストローをつかむ手はやはり
カタカタ震えていたし、口の端には白いあぶくがたっていた。
その日の彼女はおそらく精一杯のお洒落をしていたと思う、
パッチリとしたつり目に濃いピンクのルージュ、それに黒髪のボブがとても
お似合いだった。白のキャスケットにショートパンツ、ブーツをモノトーンで
コーディネイトしていてとても可愛いと思った。
わたしは、クロッキー帳を持っていたので、彼女の顔をスケッチしたりして
過ごした。
それから、彼女のこんな話を聞いたりした。

「こないだ、駅前で外人さんに声かけられたんよ。
一目惚れしたから付き合ってほしいって追っかけてこられて。
びっくりしたよー。
でもあたしは病気があって、この先も治らんから、男の人と付き合うのは無理、
って話して断ったよ。
よく分かってなかったみたい、アハハ。」

その時のわたしが何を思っていたか、彼女に対する同情の気持ち、
それにもしかしたら自分は彼女よりはマシだ、なんて卑小な
安心感なんか感じていたのかもしれない。

そうやって彼女と過ごした場所が京都だったのは確かなのだけど、
あの日の植物園が一体どこで、そもそも何という街に居たのか、
わたしは本当に忘れてしまった。
覚えているのは、とても寒い日で、わたし達二人以外に入園客は
いなかったこと。
静まり返った園内だったこと。


彼女とのやり取りで、最後に覚えているメールは、あげは蝶の
写真付きだった。
「今日は、家の前の道路にすごく綺麗な蝶が落ちてたんだ。
何ていうのかな?」

黒いアスファルトの上に、見事な美しい蝶が死んでいた。
彼女はそれを写真に撮って、送ってきてくれた、
わたしはその時メールをもらえて嬉しかったけれども、
何だかとても心が辛くて、

「行人」という夏目漱石の小説に出てくる香厳という人物を知った時、
ああ、彼女こそこの人に近付いているのではないか、
彼女はきっと毎日、空に流れる雲をみて、風に揺れる草花を嗅いで、
そうして地面に落ちた小さな命の美しさに目を凝らしてる。ただ、そのことに心を没頭させている、そう感じた。
そして、わたしは何もみていないとも。机に向かってもとい布団に
うずくまって、四六時中何かを考えて考えて
終いには考えることを止めようとして、
香厳のような境地になれたなら救いもあるものを、
わたしはやっぱり現世への執着がいっぱいで、かといって何か現実に
能動的に作用しているかというとそれも絶えだえで、

わたしは何もみようとしないでいる。ただ流れている。



もう十年ほど、彼女には会っていないけれども、
どうか、何事もなく、生きていてほしいと思う。
やはり、幸せでいてほしいと願う。





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